企業のチームから寄せられるご質問に。
わかりやすくお答えします。
JASと生成AI、導入形態とセキュリティ、データ、分析、組み込み、プロジェクト、サポートについてまとめています。具体的な操作手順はユーザーガイドをご覧ください。
JASと生成AI
TURBOARDに組み込まれたAIアシスタントの仕組み、回答の根拠、そして貴社のルールの範囲内で動作させる方法について。
JASとは何ですか?BIツールにチャットボットを追加したものとは、何が違うのですか?
JAS(Just Ask Simply)は、TURBOARDに組み込まれた生成AIアシスタントです。データベースに接続しただけの汎用チャットボットは、テーブルや数値が何を意味するのかを推測するしかありません。JASは、貴社がすでにTURBOARD内で定義し、統制しているもの、つまりレポート、ビジネス上の定義、ユーザー権限に基づいて動作します。
質問を受けると、まず既存の信頼できるレポートを検索し、承認済みの回答を対話の中に提示します。既存のレポートで答えられない場合は、アナリストが使っているのと同じ統制されたモデルから、新しいダッシュレットやダッシュボードを作成できます。スクリーンショットではなく、再利用できるネイティブなBIアセットです。
JASの回答は、なぜ信頼できるのですか?
- 計算するのはエンジンであり、言語モデルではありません。質問には、TURBOARDの統制されたモデル、日付ロジック、計算、権限を使って回答します。すべてのダッシュボードを支えているものと同じです。
- すべての回答に出典が示されます。そのため、ユーザーは裏付けとなるレポートやビューを開いて確認できます。
- コンテキストも統制されています。JASは5つのレベルで貴社のビジネスを学習します。データベースのフィールド、統制されたビュー、ペルソナ、生成AIが作成したコンテキスト、そして貴社チームが整備したコンテキストです。生成されたコンテキストは、権限を持つユーザーが確認し、承認します。
- ペルソナによって変わるのは説明であり、数値は変わりません。財務部長と業務部門のマネージャーが、まったく同じ数値について、それぞれ異なる解説を受け取ることができます。
JASは当社のデータアクセス権限に従いますか?
はい。JASはTURBOARDの他の機能と同じ権限を使用し、行レベル・列レベルの制限も適用されます。各ユーザーには、そのユーザーが閲覧を許可されたデータだけをもとに回答します。ダッシュボード上である地域の行を閲覧できないユーザーは、JASに質問してもその行にはアクセスできません。
JASはどのAIモデルを使用しますか?AIを完全にオンプレミスで稼働させることはできますか?
モデルは貴社が選択でき、後から変更することもできます。
- 商用モデル:GPT(OpenAI)、Gemini(Google)など。
- オープンモデル:DeepSeek、Gemma、Mistral、Qwenなど。
- 貴社独自のプライベートLLMエンドポイント。
- オフラインの小規模言語モデル(SLM):貴社のハードウェアにインストールし、必要に応じてエアギャップ環境でも運用できます。
オフライン構成では、プラットフォーム全体とAIが貴社のインフラ内で稼働し、プロンプトもデータも外部に出ることはありません。
質問への回答のほかに、JASには何ができますか?
- 説明:ダッシュレットやダッシュボード全体の内容をわかりやすい言葉で説明します。標準またはカスタムのペルソナにより、読み手の役割に合わせた説明になります。
- 作成:「地域別の売上を円グラフで表示して」といった一文から、ダッシュレットやダッシュボード全体を作成します。「棒グラフに変更して並べ替えて」といった指示で編集することもでき、複数の変更をひとつのプロンプトでまとめて依頼できます。
- SQLの作成と検証:ビューや計算メジャー用のSQLを作成・検証します。数千のテーブルを持つスキーマでも、適切なテーブルとフィールドを見つけ出します。
- Pandas関数の作成:高度な計算のためのPandas関数を記述します。
- 操作のご案内:JASは当社のユーザーガイドで学習しており、TURBOARDの使い方に関する質問に、状況に応じてお答えします。
導入形態とセキュリティ
TURBOARDがどこで稼働し、ユーザーがどのようにサインインし、各ユーザーが何を閲覧でき、データがどこに保管されるかについて。
TURBOARDはクラウドとオンプレミスのどちらで稼働しますか?
どちらにも対応しており、プラットフォームも機能も同じです。
- クラウド:パブリッククラウドまたはプライベートクラウド。商用またはオープンのAIモデルを使うJASも利用できます。
- AIを含む完全オンプレミス:プラットフォーム全体を貴社の環境内に置き、必要に応じてJASをオフラインの小規模言語モデルで稼働させます。
- ハイブリッド:たとえば、プラットフォームはオンプレミスに置き、承認済みのプライベートモデルのエンドポイントを利用する構成です。
当社のエンタープライズや公共部門のお客様の多くは、自社データセンターのサーバーでTURBOARDを運用しています。業界ではお客様をオンプレミスから移行させる動きが広がっていますが、当社は今後もオンプレミスを全面的にサポートし、サポート終了に向けたカウントダウンもありません。
ユーザーはどのようにサインインしますか?SSOやActive Directoryに対応していますか?
TURBOARDは、企業がすでに利用しているID管理システムと連携します。
- LDAP / Active Directory
- 企業のID基盤とのシングルサインオン(SSO)
- 行政機関の電子認証サービスを含む、OAuth 2.0対応のIDプロバイダー
- 多要素認証(MFA)
- 外部ユーザーテーブル:数十万人規模のユーザーを、設定可能なインターフェースを通じてインポートし、常に同期した状態に保てます
ある全国規模の医療プラットフォームでは、月末のピーク時に900人を超えるユーザーが、企業SSO経由で同時にサインインしています。
権限はどこまできめ細かく設定できますか?
- 行レベル・列レベルの制限により、各ユーザーは閲覧を許可されたレコードとフィールドだけを参照します。
- 機密性の高いフィールドのデータマスキング。
- 他のアプリケーションのデータベースから権限を同期できるため、権限を二重に管理する必要がありません。
- ユーザー単位・グループ単位での柔軟なグループ設定。
同じルールが、ダッシュボード、エクスポート、定期配信されるすべてのレポートメール、そしてJASのすべての回答に一貫して適用されます。単一の導入環境で数十万人の記名ユーザーが利用しており、各ユーザーが参照できるのは自分のデータだけです。
TURBOARDは当社のデータをコピーしたり保存したりしますか?
標準ではしません。TURBOARDはデータベースにライブで接続し、データがある場所でそのままクエリを実行します。TURBOARDがデータを保存するのは、貴社が次のいずれかを選択した場合だけです。
- TURBOARDに内蔵されたETLを使う場合:クエリ結果をカラムナストアに読み込み、高速に分析できるようにします。
- ExcelファイルやCSVファイルをアップロードする場合:ファイルのデータを同じカラムナストアに読み込みます。
- キャッシュを活用する場合:よく使われる結果をキャッシュに保持し、利用の多いダッシュボードをすばやく表示します。
オンプレミス環境では、これらはすべて貴社のサーバー内にとどまります。
テスト環境と本番環境の間で、コンテンツをどのように移行しますか?
ダッシュボード、ビュー、関連コンテンツは、.turパッケージとして環境間で移行します。管理者は、専用のシステムコンソールから導入環境を管理します。
データと接続
データソースの接続、実際の企業データのモデリング、そして高いパフォーマンスの維持について。
TURBOARDはどのようなデータソースに対応していますか?
- リレーショナルデータベースへのライブ接続:テーブルを選べばTURBOARDがSQLを生成します。独自のSQLを使うこともできます。
- ユーザーがアップロードするExcelファイルやCSVファイル。
- データベース側で処理を行うための、Global Temporary Table(GTT)とのネイティブ連携。
- SAP:下記の専用のご質問をご覧ください。
特定のデータベースやバージョンをお考えの場合は、お問い合わせください。接続方法を確認してご案内します。
Excelファイルを読み込めますか?
はい。ユーザーは.xlsxファイルや.csvファイルをアップロードして、データビューを作成できます。データを更新するには、新しいファイルを再度アップロードします。ファイル名と列名という構造が変わらなければ、そのファイルをもとに作成したビュー、ダッシュレット、ダッシュボードはすべて自動的に更新されます。
ひとつの分析で、複数のテーブルや複数のファクトテーブルを組み合わせられますか?
はい。データビューでは、異なるテーブルを互いに関連付けて組み合わせることができます。さらにTURBOARDは、コンステレーションスキーマをそのままモデル化します。売上、返品、在庫、目標といった複数のファクトテーブルが、日付、製品、地域などの同じディメンションを共有する構造です。すべてを先にひとつのスタースキーマへ平坦化しなくても、ひとつのダッシュボードでそれらを正しく組み合わせられます。
別途ETLツールが必要ですか?
ほとんどのBI用途では不要です。ETLはTURBOARDに内蔵されています。ソースに対してクエリを実行し、その結果をカラムナストアに読み込みます。デルタインデックスにより、変更された部分だけを更新します。別のツールを購入し、スケジュールを組み、監視する必要はありません。
TURBOARDはSAPに接続できますか?
SAP HANA:はい。TURBOARDは他のデータベースと同様に接続できます。
従来型のデータベース上で稼働する旧来のSAPシステムは、どのBIツールにとっても扱いが難しいものです。データベースへの直接アクセスには通常SAPのライセンスが必要で、データは数万ものテーブルにまたがり、その意味を読み解くにはSAPの専門知識が求められます。当社では通常、次の3つの方法のいずれかをお勧めしています。
- SAPのライブドライバー(CData製など):BIのクエリをSAPに直接送信します。
- 定期的なデータ抽出:ドライバーで1時間ごとまたは1日ごとにデータを転送します。定型的なレポーティングに適しています。
- ファイルエクスポート:SAPからExcelにエクスポートしたデータを、簡単なスクリプトでTURBOARDに読み込みます。
必要なデータの鮮度と貴社のSAPライセンス状況をふまえて、最適な方法の選択をお手伝いします。
データ量やユーザー数が多くても、TURBOARDはどのように高速性を保つのですか?
TURBOARDは、誰かが質問する前にすべてをメモリに読み込む必要がありません。各リクエストは、最も効率よく処理できる場所に振り分けられます。
- よく使われる結果にはキャッシュ。
- 高速スキャンや利用頻度の低いリクエストにはカラムナストア。
- 秒単位で最新のデータが必要な場合はライブソース。
フィルターの値はインメモリキャッシュに保持されるため、入力補完検索がデータベースに負荷をかけることはありません。並べ替えや集計をデータベースに送るのは、必要な場合だけです。たとえば、すべてのディメンションをすでに保持しているピボットテーブルの並べ替えは、ブラウザ内で処理されます。ハードウェアの規模は、データ量だけでなく実際の利用状況に応じて決まります。
ダッシュボードと分析
フィルター、ドリルダウン、比較、計算。コードを書いても、書かなくても。
フィルター機能はどの程度柔軟ですか?
フィルタリングは、2004年の最初の製品以来、TURBOARDの中核にあります。最初の製品は高速な入力補完検索を軸に設計されており、製品名、顧客名、医師名を入力するだけで、そのレコードのレポートに直接移動できました。
- ダッシュボード単位とダッシュレット単位のフィルターを、簡単に組み合わせられます。
- ほぼすべてのビジュアルが、他のビジュアルのフィルター(スライサー)として機能します。事前処理なしで、さまざまな切り口からデータを掘り下げられます。
- 必要なフィールドがデータベースにない場合は、SQLでカスタムフィルターを記述できます。
- フィルターの値はメモリにキャッシュされるため、豊富なフィルターを使ってもシステムが遅くなることはありません。
基になるレコードまでドリルダウンできますか?
はい。ドリルダウンとドリルスルーは簡単に設定でき、チャート、ピボットテーブル、地図で利用できます。集計された合計からレコード単位まで掘り下げられます。たとえば、患者グループから、そのグループに含まれる個々の患者までたどることができ、常にユーザーの権限の範囲内で表示されます。
数式を書かずに、期間やシナリオを比較できますか?
- Vis-a-Visの日付比較が、比較対象の期間を自動でそろえます。月初来の実績を、先月の同じ日数分や前年同期と比べる場合も、数式を組み立てる作業ではなく、設定ひとつで済みます。
- 今月や過去12か月といった相対日付を使えば、ダッシュボードを編集しなくても常に最新の状態が保たれます。
- 特許取得のダッシュボード複製・並列比較:表示中のダッシュボードを複製してフィルターを変え、2つのバージョンを並べて読み取れます。この技術は、登録済みの米国特許によって保護されています。
ドラッグ&ドロップでは足りない計算は、どのように扱いますか?独自の言語を習得する必要がありますか?
TURBOARDのユーザーの多くは、コードを書くことはありません。ドラッグ&ドロップと設定だけで完結します。より高度な計算が必要な場合は、特定ベンダー独自の式言語ではなく、データ担当者がすでに使っている言語で記述できます。
- SQL式により、ソースデータベースに手を加えずに仮想ディメンションや仮想メジャーを作成できます。
- PythonのPandasにより、SQLでは書きにくいロジックを計算メジャーとして実現できます。
- JASが、自然な言葉での説明をもとに、こうしたSQLやPandasを作成・検証します。
貴社のチームが書くのは標準的なSQLとPythonです。ほかでも通用するスキルであり、ロックインにはつながりません。
チームで共同してダッシュボードを作成・編集できますか?
はい。デザイナー(編集)権限を持つユーザーは、レポートやダッシュボードを共同で設計、作成、編集、共有でき、閲覧者は公開された結果を参照します。コンテンツは、対象者ごとにショーケースとして整理できます。
地図表示やGISには、どのような選択肢がありますか?
- 国、地域、都市を表示する地域地図(SVG)。Administration › Mapsで「Synonyms」を使って都市をグループ化すれば、販売地域や生産地域などのカスタム地域を定義できます。
- SHPファイルやSVGファイルをGeoJSONに変換して、新しい地域地図を作成できます。
- Oracleに
SDO_GEOMETRYとして保存された空間データは、緯度・経度に変換せずに、そのまま可視化できます。 - GIS-Sアドオンを使えば、EsriなどのGISベースマップ上にデータを重ね、地図に最適化されたビジュアルで表示できます。
プロジェクト、サポート、会社について
TURBOARDのプロジェクトの進め方、サポート体制、そして私たちについて。
一般的なTURBOARDのプロジェクトは、どのようなステップで進みますか?
- 要件と優先順位ビジネスが答えを求めている問いと、その優先順位を整理します。
- データの準備データソースの接続とモデリングを行い、必要に応じて以前のツールからコンテンツを移行します。
- 導入計画クラウドかオンプレミスか、セキュリティ、サインイン、権限を決めます。
- ダッシュボードとレポート実際の利用者とともに作成、レビュー、承認します。
- 本番稼働稼働後も、継続的なサポートとモニタリングを行います。
プロジェクトの範囲に応じて、ビジネスアナリスト、データウェアハウスコンサルタント、BI開発者、プロジェクトマネージャー、TURBOARDトレーナーを、時間単位または日単位でご提供します。
サポートはどのような体制ですか?
お問い合わせには、貴社の環境を熟知したBIの専門家が、当社のQAチームおよびビジネス開発チームと連携して対応します。必要に応じて、当社のエンジニアが直接加わります。サポート時間は、ヨーロッパ、中東、米国東海岸の業務時間帯をカバーしています。
お客様からのご要望は、製品ロードマップに反映されます。毎月リリースを行い、すべての変更内容を公開しています。
TURBOARDを導入すると、IT部門への依存が高まりませんか?
むしろ、依存は減るはずです。ビジネスユーザーは、その時々に必要なレポートやダッシュボードをセルフサービスのツールで自ら作成でき、JASに質問するだけで済む場面も増えています。IT部門はレポート作成依頼の対応に追われることなく、統制されたデータモデル、セキュリティ、権限という、本当に管理すべき部分を引き続き掌握できます。
TURBOARDはどのような会社ですか?
TURBOARDは2004年にシカゴで(E-Kaliteとして)創業し、最初の製品は米国の製薬データのために開発されました。最初のお客様であるPharmaCircleとは現在も取引が続いており、PharmaCircleを通じて大手製薬企業の79%が当社の可視化エンジンを利用しています。
- TURBOARD UK(ロンドン):EMEA地域の商業本部。
- TURBOARD Inc.(デラウェア):米州を担当。
- アンカラのエンジニアリングとR&D:2004年から継続。
当社は非公開企業で、創業者が経営を担い、20年にわたり黒字経営を続けています。79人のチームが、民間企業からUNDP、各国の省庁、防衛機関まで、50万人を超えるビジネスユーザーを支えています。当社の技術は特許を取得しており、その中には登録済みの米国特許も含まれます。
TURBOARDを評価するには、どうすればよいですか?
実際のビジネス上の問いをひとつお持ちください。一般的なサンプルデータベースではなく、貴社のレポート、貴社の定義、貴社のセキュリティ環境を使って、TURBOARDとJASをデモンストレーションします。複数のプラットフォームを比較検討されている場合は、比較ページで、総保有コスト(TCO)を含め、評価担当者から特によく寄せられるご質問にお答えしています。